JavaScript

【JavaScript】組み込みオブジェクト2(第12回)

組み込みオブジェクトについての学習をします。(Mathオブジェクト)

準備をしよう

下のURLをクリックして、「paiza.IO」を開いてください。
https://paiza.io/ja/projects/new

学習内容

組み込みオブジェクトの一覧

よく使うものを取り上げて学習していきます。下のリストのものを順番に見ていきます。

オブジェクト名説明
Date日付に関連するオブジェクト
Math計算に関連するオブジェクト
Array配列に関連するオブジェクト
String文字列に関連するオブジェクト

今回は「Mathオブジェクト」を扱います。

Mathオブジェクト

生成方法

Mathオブジェクトは特別なオブジェクトで、生成する必要がありません。

利用方法

Mathオブジェクトのメソッドを使う方法は、以下の通りです。

実際の例を見てみましょう。

練習

paiza.IOに、以下のコードを入れて下さい。

let num = Math.floor(7.4);
console.log(nums);
実行結果

コードを実行してみましょう。

7

もともと「7.4」が、小数点以下が切り下げられて「7」になりました。

メソッドの一覧

メソッド説明
ceil()小数点以下を切り上げて、整数を返す
floor()小数点以下を切り下げて、整数を返す
round()小数点以下を四捨五入して、整数を返す
random()0以上~1未満の乱数を生成する

ceil(), floor(), round()

練習

paiza.IOに、以下のコードを入れて下さい。

let num = 7.4

// 各種メソッド
let result1 = Math.ceil(num);
let result2 = Math.floor(num);
let result3 = Math.round(num);

// 出力
console.log(result1);
console.log(result2);
console.log(result3);
実行結果

コードを実行してみましょう。

8
7
7

もともとが「7.4」に対して、ceil()は切り上げなので「8」、floor()は切り下げなので「7」、round()は四捨五入なので「7」になっています。

random()

ランダムな数字を使いたいとき、通常は1~10など、整数で扱いたい場合がほとんどです。一方「random()」は0以上1未満の乱数を生成するため、そのままだと使いづらいです。

そのため、以下のような手順を取ります。

乱数を生成→10倍にして、1ケタ上げる→「ceil」メソッドで小数点以下を切り上げる

練習

paiza.IOに、以下のコードを入れて下さい。

// 乱数を生成
let random1 = Math.random();
console.log(random1);

// 10を掛ける
let random2 = random1 * 10;
console.log(random2);

// 切り下げる
let random3 = Math.ceil(random2);
console.log(random3);
実行結果

コードを実行してみましょう。

0.3248051151896467
3.248051151896467
4

データ整形の様子が分かりますね。最後まで整形すると、使いやすい形になります。

コード全体

まとめ

以上になります。今回は組み込みオブジェクトのMathオブジェクトを紹介しました。

データを整形するためのメソッド、乱数を生成するメソッドを紹介しましたが、どちらもよく使うものなので覚えていただければと思います。

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