mBlock【文法】

【mBlock】演算(第5回)

演算のプログラムを学びます。(算術演算、比較演算、論理演算)

準備をしよう

下のURLをクリックして、mBlockを開いてください。
https://ide.mblock.cc/

学習内容

初めての方は、以下をご確認ください。

演算とは

一般的に「計算」と言われるものをプログラミングでは「演算」と呼びます。

プログラミングの観点で演算の流れを説明します。

例えば「1+2」を考えてみます。この「1+2」は「式」と呼びます。

この式を計算することを「評価する」と呼び、式を評価した後に計算結果が出ることを、「式が計算結果に化ける」と言います。

先ほどの例の場合、「1+2=3」は「1+2」の式が評価されて「3」に化けた、と表現します。

算術演算

算術演算は、四則演算のことで「+、-、×、÷」をいいます。

プログラミングではそれぞれ「+、-、*(アスタリスク)、/(スクラッシュ)」の記号を使います。

以下に足し算の例をあげます。

(1 + 2)

意味

「1」と「2」を足す

ブロック

以下のブロックと同じ動きです。

練習

ここでは、計算結果が確認できるように、「sprite.say()」を使います。

引数に計算式を入れて、実行していきます。

mBlockに以下のコードを入れて、実行してみましょう。

sprite.say(1 + 2)
実行結果

「3」といえば、OKです。

比較演算

比較演算は「>(大なり)、<(小なり)、=(イコール)」のことです。

算術演算の計算結果は数値ですが、比較演算の計算結果は「true(トゥルー)」か「false(フォルス)」のどちらかになります。つまり「正」か「偽」かです。

2つの値(数値)を受け取り、両者を比較して、true・falseに化けます。

データには種類がありますが、大きく分けると数値・文字列・真偽値の3つがあります。先ほどの「true」か「false」は、真偽値になります。真偽値のデータは、この2つしかありません。

各演算についての詳細は、以下の通りです。

演算計算結果
>(大なり)左の方が大きいなら true、そうでなければ false
<(小なり)右の方が大きいなら true、そうでなければ false
=(イコール)どちらも同じなら true、そうでなければ false

以下に例をあげます。

(〇 > 〇)

意味

左の方が大きいなら true、そうでなければ false になる

ブロック

以下のブロックと同じ動きです。

練習

mBlockに以下のコードを入れて、実行してみましょう。

sprite.say(5 > 3)
実行結果

「true」といえば、OKです。

「5」の方が大きいので「>」で正しく、「5 > 3」の式が「true」に化けて、表示されました。

(〇 < 〇)

意味

右の方が大きいなら true、そうでなければ false になる

ブロック

以下のブロックと同じ動きです。

練習

mBlockに以下のコードを入れて、実行してみましょう。

sprite.say(5 < 3)
実行結果

「false」といえば、OKです。

「5」の方が大きいので「<」で間違いになり、「5 < 3」の式が「false」に化けて、表示されました。

論理演算

論理演算は「and(かつ)、||(または)、not(ではない)」のことです。
論理演算も、比較演算と同様、計算結果が「true(トゥルー)」か「false(フォルス)」のどちらかになります。

論理演算は、1つ以上のtrue・falseを受け取り、その組み合わせによって、式全体の計算結果がtrueかfalseになるものです。

各演算についての詳細は、以下の通りです。

演算受け取るもの計算結果
and(かつ)2つ以上のtrue・falseすべてtrueならtrue、1つでもfalseならfalse
or(または)2つ以上のtrue・false1つでもtrueならtrue、すべてfalseならfalse
not(ではない)1つのtrue・falsetrueならfalse、falseならtrue(反対になる)

以下に例をあげます。

(〇 and 〇)

意味

どちらもtrueならtrue、1つでもfalseならfalse

ブロック

以下のブロックと同じ動きです。

練習

mBlockに以下のコードを入れて、実行してみましょう。

sprite.say((4 > 2) and (3 > 1))

※ 式が複雑になるので、適宜「()」を入れる必要があります。

実行結果

「4 > 2」は「true」、「3 > 1」も「true」のため、「true」と「true」の組み合わせになるので、式全体が「true」に化けて、表示されました。(どちらもtrueならtureになる)

(〇 or 〇)

意味

1つでもtrueならtrue、すべてfalseならfalse

ブロック

以下のブロックと同じ動きです。

練習

mBlockに以下のコードを入れて、実行してみましょう。

sprite.say((4 > 2) or (1 > 3))

※ 式が複雑になるので、適宜「()」を入れる必要があります。

実行結果

「4 > 2」は「true」、「1 > 3」は「false」のため、「true」と「false」の組み合わせになるので、式全体が「true」に化けて、表示されました。(1つでもtrueならtrueになる)

(not 〇)

意味

trueならfalse、falseならtrue(反対になる)

ブロック

以下のブロックと同じ動きです。

練習

mBlockに以下のコードを入れて、実行してみましょう。

sprite.say(not(2 > 4))

※ 式が複雑になるので、適宜「()」を入れる必要があります。

実行結果

「2 > 4」は「false」になるので、式全体が「true」に化けて、表示されました。

まとめ

以上になります。今回は、演算に関するプログラムを扱いました。

実際にコードを打ち込んで試していくと、コーディングを自然に覚えられます。

タイトルとURLをコピーしました