JavaScript

【JavaScript】組み込みオブジェクト4(第14回)

組み込みオブジェクトについての学習をします。(Stringオブジェクト)

準備をしよう

下のURLをクリックして、「paiza.IO」を開いてください。
https://paiza.io/ja/projects/new

学習内容

組み込みオブジェクトの一覧

よく使うものを取り上げて学習していきます。下のリストのものを順番に見ていきます。

オブジェクト名説明
Date日付に関連するオブジェクト
Math計算に関連するオブジェクト
Array配列に関連するオブジェクト
String文字列に関連するオブジェクト

今回は「Stringオブジェクト」を扱います。

Stringオブジェクト

生成方法

ダブルクォート、シングルクォートで囲った文字列は、Stringオブジェクトの機能を使うことができます。

※ 厳密には、文字列とStringオブジェクトは異なります。文字列のラッパーオブジェクトとしてStringオブジェクトがあり、相互に深い関係を持っているので、互換的に機能を使えます。

生成方法は、”hello”のようにダブルクォート(シングルクォート)で文字列を囲むと生成されます。「new」キーワードでStringオブジェクトを生成することもできますが、あまり使われません。

具体的に見てみましょう。

「hello」という文字列を、strという名前で保存しています。

利用方法

Stringオブジェクトのメソッドを使う方法は、以下の通りです。

実際の例を見てみましょう。

先ほどの例で生成した文字列の「indexOfメソッド」を呼び出しています。このメソッドは、引数で渡した文字が、その文字列の何番目かを返します。(0から数えます)

練習

paiza.IOに、以下のコードを入れて下さい。

let str = "hello";

console.log(str.indexOf("h"));
console.log(str.indexOf("o"));
実行結果

コードを実行してみましょう。

0
4

“hello”に対して”h”と”o”は、それぞれ「0番目」と「4番目」であることが分かります。

メソッドの一覧

一覧
メソッド説明
toLowerCase()対象の文字列をすべて小文字に変換して返す
toUpperCase()対象の文字列をすべて大文字に変換して返す
charAt()対象の文字列の(引数で渡した数字)番目の文字を返す(先頭は0番目)
indexOf()引数で渡した文字が、対象の文字列の何番目にあるかを返す(先頭は0番目)
slice()対象の文字列の(引数で渡した数字)番目以降を切り出して返す
split()対象の文字列を、引数で指定した区切り文字で切り分け、結果を配列として返す。
練習

paiza.IOに、以下のコードを入れて下さい。

// 文字列の生成
let str = "hello:HELLO";

// 出力
console.log(str);
console.log(str.toLowerCase());
console.log(str.toUpperCase());
console.log(str.charAt(7));
console.log(str.indexOf('o'));
console.log(str.slice(5));
console.log(str.split(':'));
実行結果

コードを実行してみましょう。

hello:HELLO
hello:hello
HELLO:HELLO
E
4
:HELLO
[ 'hello', 'HELLO' ]

コード全体

まとめ

以上になります。今回は組み込みオブジェクトのStringオブジェクトを紹介しました。

厳密には文字列とSrrayオブジェクトは同じではありませんが、文字列はStringオブジェクトのメソッドを利用することができ、文字列を様々に操作できることが分かったと思います。

概念が掴めたら、いろいろと試してみて下さい。手を動かすと、操作の仕方が身についていきます。

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