Scratch【上級】

【上級者向け】じゃんけんゲームの作り方(第4回)

対象:上級者向け
ブロック数:145こ

完成品の確認

操作方法

左キー:グー
上キー:チョキ
右キー:パー
スペースキー:決定

グー、チョキ、パーを選んで決定します。敵の手がランダムに選ばれるので、勝てればOKです。3回勝負の内、多ければゲームの勝ちとなります。

準備をしよう

下のURLをクリックして、スクラッチを開いてください。
https://scratch.mit.edu/projects/869293031/editor/

プログラミングする

「ケンちゃん」のプログラム(前半)

初めの設定

下のプログラムを入れて下さい。

このゲームで使う変数を初期化しておきます。

ケンちゃんは審判役で、最初は画面真ん中に表示しておきます。

セリフを言ってゲームスタート

下のプログラムを追加して下さい。

対戦シーンに移ると、奥に行ったようにしたいので、大きさを小さくして上の方にもってきます。

また背景を変えて、対戦の場面にしています。

3回じゃんけんをする

下のプログラムを追加して下さい。

具体的なじゃんけんの処理は、メッセージ「じゃんけん開始」を送った先で行います。

これは「みかた」と「てき」のスプライトで行っており、後で作ります。

手を決定したときに「ポン」と言う

下のプログラムを入れて下さい。

メッセージ「手を決定」は、後ほどスプライト「みかた」から送られます。

これが送られたら「ポン」というようにします。

プログラム確認

緑の旗を押して、動きを確認してください。以下が確認できればOKです。

  • ゲームスタート後、「ケンちゃん」が画面中央でセリフを言う
  • 「3回勝負だよ」の後に、少し奥の方に位置が変わり、対戦シーンになる

「ケンちゃん」のプログラムは、半分ほど完成です。

一旦ここまでにして、後ほど続きを作ります。

「みかた」のプログラム

初めの設定

下のプログラムを入れて下さい。

背景に、手が収まる場所を作っていますので、その場所にうまく位置を決めておきます。

最初と結果発表のときは隠しておきます。

じゃんけん開始時

下のプログラムを入れて下さい。

以下のようにキーで手を決められるようにします。

左:グー、上:チョキ、右:パー

スペースキーをおしたら決定されるようにして、メッセージ「手を決定」を送っています。

この後作る「てき」の方で受け取り、順に敵の手も決まるようにします。

「てき」のプログラム

初めの設定

下のプログラムを入れて下さい。

「みかた」と反対の位置にありますが、基本的に同じプログラムです。

じゃんけん開始時

下のプログラムを入れて下さい。

「みかた」の手が決まるまで、スロットのように手をずっとぐるぐる回しておきます。

「みかた」の手が決まったら、スロットの回しを遅くして、最終的にはランダムに手が決まるようにします。

プログラム確認

緑の旗を押して、動きを確認してください。以下が確認できればOKです。

  • じゃんけんが始まると、左上右キーで「みかた」の手を選べる
  • 「みかた」の手を決めると、「てき」の手も自動で決まる

「みかた」と「てき」のプログラムはこれで完成です。

「ケンちゃん」のプログラム(後半)

「勝ちの処理」と「負けの処理」

下のプログラムを入れて下さい。(このプログラムは定義ブロックで作ります。)

定義ブロックについては、別の記事で詳しく解説しています。

定義ブロックについて

これらの処理は、このあと作る条件分岐の処理で何度も使うので、定義ブロックにしています。「勝ち」の場合、変数「勝ち」を上げて、「負け」の場合、変数「負け」を上げています。

じゃんけんの勝敗判定

ここで作るプログラムは少しややこしいので、まずは整理しましょう。

じゃんけんの勝ち負けのパターンは、下の図のようになります。

味方の手が3パターン(グー・チョキ・パー)です。敵の出す手も同じように、それぞれ3パターンあるので、3×3=9で全部で9パターンあります。

上記を参考に、下のプログラムを入れて下さい。こちらも定義ブロックとして作ります(長いのでスクショを分けていますが、1つのものと思ってください)

勝ちの場合は、さきほど作った「勝ちの処理」、負けの場合は、「負けの処理」、あいこの場合は、単純に「あいこ」と言わせるだけです。

「〇のコスチューム#」というブロックを使うと、あるスプライトのコスチュームのデータを取ってくることができます。

この定義ブロックを、最初の方で作ったプログラムの「3回繰り返す」の中に追加します。

ゲームの勝敗判定(ゲーム全体の勝敗)

下のプログラムを、追加してください。

「勝ち」(回)が「負け」(回)よりも多ければ、「勝ち」(ゲーム全体)、逆なら「負け」(ゲーム全体)にしています。

結果発表のセリフ

下のプログラムを、追加してください。

「ケンちゃん」を再度画面真ん中に戻して、結果発表のセリフを言わせています。

「〇と〇」ブロックで文字をつなげています。

プログラム確認

緑の旗を押して、動きを確認してください。以下が確認できればOKです。

  • じゃんけんをした後、1回ごとに勝敗を判定してくれる
  • 3回終わった時に、ゲーム全体の勝敗を判定してくれる

「ケンちゃん」のプログラムはこれで完成です。

おめでとうございます。これでこのゲームは完成です。

すべてのプログラム(完成コード)

今回は、上級の第4回ということで、「じゃんけんゲーム」を紹介しました。次回もお楽しみに♪

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