準備をしよう
下のURLをクリックして、「paiza.IO」を開いてください。
https://paiza.io/ja/projects/new
学習内容
組み込みオブジェクトとは
JavaScript側であらかじめ用意されているオブジェクトです。
第10回オブジェクトの回では、自分でオブジェクトを作る方法をお伝えしましたが、だれでも共通してよく使うオブジェクトは、組み込みオブジェクトとしてあらかじめ準備してあります。
組み込みオブジェクトの一覧
よく使うものを取り上げて学習していきます。下のリストのものを順番に見ていきます。
オブジェクト名 | 説明 |
---|---|
Date | 日付に関連するオブジェクト |
Math | 計算に関連するオブジェクト |
Array | 配列に関連するオブジェクト |
String | 文字列に関連するオブジェクト |
今回は「Dateオブジェクト」を扱います。
Dateオブジェクト
生成方法
「new Date()」と書くと、Dateオブジェクトが生成されます。それを「オブジェクト名」の変数に代入します。具体的に見てみましょう。
Dateオブジェクトを生成して、変数「date」に保存しています。これでDateオブジェクトが使えるようになりました。
※ 単純に「new Date()」とすると、現在の時間を表すDateオブジェクトが生成されます。指定の時間にしたい場合は、引数に「new Date(yyyy, mm, dd)」のように入れて生成します。
利用方法
オブジェクトには、さまざまなメソッドがあります。これらのメソッドを利用することで、便利な機能を使うことができます。
オブジェクトのメソッドを使う方法は、以下の通りです。
実際の例を見てみましょう。
さきほどの例で考えると、生成したDateオブジェクトである「date」の「getFullYearメソッド」を呼び出しています。このメソッドは、そのDateオブジェクトの「年」データを返します。
練習
paiza.IOに、以下のコードを入れて下さい。
let date = new Date();
let year = date.getFullYear()
console.log(date);
console.log(year);
実行結果
コードを実行してみましょう。
2023-11-22T13:16:20.674Z
2023
console.log()で出力してみると、Dateオブジェクト全体では詳細な情報が取れており、「getFullYear()」メソッドでは「年」データのみが取れているのが分かります。
メソッドの一覧
一覧
メソッド | 説明 |
---|---|
getFullYear() | 「年」データ |
getMonth() | 「月」データ ※ 0~11で表すため、実際には「+1」する |
getDate() | 「日」データ |
getHours() | 「時」データ |
getMinutes() | 「分」データ |
getSeconds() | 「秒」データ |
練習
paiza.IOに、以下のコードを入れて下さい。
// Dateオブジェクト生成
let date = new Date();
// メソッド利用して、各データを取得
let year = date.getFullYear() // 年
let month = date.getMonth() + 1 // 月
let day = date.getDate() // 日
let hour = date.getHours() // 時
let minute = date.getMinutes() // 分
let second = date.getSeconds() // 秒
// 出力
console.log(date);
console.log(year);
console.log(month);
console.log(day);
console.log(hour);
console.log(minute);
console.log(second);
実行結果
コードを実行してみましょう。
2023-11-22T13:27:35.490Z
2023
11
22
13
27
35
※ 上記の値は、記事作成時に実行したときに出力されたものです。
コード全体
まとめ
以上になります。今回は組み込みオブジェクトについてお伝えしました。
なかでも今回は「Date」のみ紹介しました。他にも便利に使えるオブジェクトがたくさんありますので、この後シリーズ的に紹介していきます。